いよいよ本日26日北海道に新幹線

北斗星に続いてカシオペアもラストラン。大阪から北海道に向かうトワイライトエクスプレスももう乗ることはできない。たまたま与野駅のプラットホームから北海道に向かうカシオペアとスライド。ロマンチックなオーラが車両全体から醸し出されていた。夫婦で北斗星、カシオペアに飽き足らず、オリエント急行にも乗った仲良しカップルを思い出し二人を駆り立てるその魅力を間近で感じた。

さいたま市の清水隼人市長がよびかけ人になり新幹線沿線都市の連携、「東日本連携創生フォーラム宣言」が採択されたのは昨年十月下旬。函館、青森、盛岡、福島郡山、新潟、富山高岡、金沢など11道県13首長が出席した。フォーラムに先立ち講演した石破茂大臣は「新幹線作ることに意義はなくどう使うかを考えるべき」と主張。

これは鉄道も建物施設にもいえること。いよいよ今日26日からが本舞台となる北海道新幹線。大宮から最速3時間38分で北の大地函館に。交流人口の拡大広域的な経済圏の確立は沿線地域の連携なくしては成り立たない。一つにつながる日本。東京から東北、青函、北海道へ、さらに周遊的に福島へ、新潟へ、長野へ、富山、金沢へ。この日が東日本ゴールデンルート。埼玉県民としてはさいたまからはじまる「東日本ゴールデンルート」ととらえたい。大宮はそのルートの結節点、首都圏への玄関口。大宮には各地の「情報発信拠点」をという声もそのフォーラムではあがった。

「旅」のツールの一つの新幹線。しかし、一極集中といわれる日本を変える鍵を握っているのも確か。北海道や東北から青雲の志をもって埼玉をめざした人々。商業で、工業で、学問で、功成り名を遂げたその精神とさまざまなノウハウをふるさとに還元するということも「地方創生」につながるかもしれない。整備計画から43年。さまざまな想いをのせて、北海道新幹線は可能性を秘めた東北、北海道へひた走る。

伊勢谷珠子