今年の学びは 「彫刻師」 倭国曳山行事祭り文化研究会 

全国の曳山研究を重ねる倭国曳山行事祭り文化研究会(小坂部雅利代表)が今年も川越ホテル三光で講演会を開催した。

「野本民之助義明と同世代の彫刻師の活躍」をテーマに相原悦夫さん(八王子市文化財保護審議会会長)を講師に迎えた。

川越の社寺建築彫刻は江戸時代、江戸の島村源蔵、熊谷の飯田岩次郎などがさきがけ。野本民之助義明は大正期、川越に住み、「野本時代」とよばれるひと時代を築き「川越の彫刻」を不動の地位確立に尽力した。野本氏の作品は幸町の山車などでみることができる。野本氏は喜多院の「五百羅漢」をヒントに老齢な人物を彫ったとも。野本の実の孫である小坂部代表。脈々とつながる江戸文化を感じながらユネスコ世界文化遺産「川越氷川祭の山車行事」を楽しみたい。