山口幼児無事発見 よかったけど・・

12日に山口県で行方不明になった幼児が15日朝発見された。発見したのはボランテイアの78歳男性。捜索して20分後に発見というので世間は称賛の声しきり。

本当に無事でよかった。一方あのボランテイアさん。捜索を朝6時半に単独で開始したことにはじまり、「親御さんとの契約だから見つけても警察には渡さない。」「大臣がきたってエライ人がきたってそれは同じ。」警察から受け取った表彰状についても「なんか字があっただけ。読まなかった」と反体制なもの言いが多い。あのボランテイアさんに違和感を持つ人も少なくないのではないか?

透視できる人がTwitterに「おじいちゃまの家の先、坊やが歩いていった先、アスファルトから砂利道にかわって森に。その森の中の右手に。います。」というような趣旨で発言しており、ネット上で話題になっている。ボランテイアさんそのTwitterを見て、捜索したのかな?と思ってしまうほどこの発見までの20分というのは神業に近い。

ただし、この酷暑の中。まさにお盆休み返上で警察も消防も地域自治会も必死に13日、14日丸々二日間を費やしたのだから。一人のボランテイアさんだけに称賛の声をあげるのは???

私見となるがボランテイアは善意であることの上に行政・警察・消防・自衛隊などと一体となって行うべきではないか?以前弊社サイトでも紹介したが女優東ちづるさんの講演。東さんは「ボランテイア・奉仕・チャリテイ。それぞれ意味が違う。手話でボランテイアとは一緒に歩くと表現する」と語っていた。

今回の事件はボランテイアとは・・と考える一例ではないだろうか?




一緒に歩こう!一緒に行こう!東ちづるさん講演

「心豊かに自分らしくいきる・つながる・よりそう」をテーマに東ちづるさんの講演がこのほど本庄市で開催された。

自らを磨き、会社を発展させ、地域社会に、国際社会に貢献するを根幹に活動する国際的な奉仕団体、国際ロータリー第2570地区(埼玉県西北地区)本庄ロータリークラブ主催で。

あの東日本大震災で夢をあきらめた子供たちはどれだけいるのか。国際ロータリーでは震災で親を亡くした子供たちのために「ロータリー希望の風奨学金」を設け、返済なしの奨学金を支給している。今回の講演会も募金箱を設置し、支援を呼びかけた。

1980年代「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」の東ちづるさん。25年前からボランテイア活動をしている。骨髄バンクの啓蒙がスタートであったが今では社会的弱者、生きづらい人々のために「一般社団法人 Get in touch」を立ち上げた。

「ちがいはハンデイではない。まぜこぜの社会。混ぜご飯のようにいろんな具があっておいしさが口の中に広がっていく。すべての人が自然に気楽に自由に暮らせる社会を。ある人は瞬発力が、ある人は芸術がある人は音楽が。その支援は決して施しではない、人がつながるチャンスを作るという意味。阪神大震災がボランテイア元年と言われている。ボランテイアと奉仕は違うものであり、チャリテイはまったく別物。いまを、今日一日を自分らしくいきる。人は平等ではないが、対等であり同等、同格だ。困っている人に頑張ってください、ではなく、一緒にがんばりましょうという配慮が必要だ。私は私であり、人は人。なりたい自分になることが大切。怒りも悲しみも互いに分かちあっていければいい。一人で見る夢は妄想、みんなで見る夢は現実になる。ボランテイアを手話で表すと一緒に歩く姿。これからもさまざまな人と一緒に歩いて行こうと思う。」これが東さんの講演要旨。

女優というよりも聡明な女性が体験談をわかりやすくユニークに話す講演。集まった本庄市民も口々に「感動した」「ボランテイアの認識が変わった」などと興奮さめやらず、伝える力の重要性を感じた夜でもあった。写真は出迎えする本庄ロータリークラブメンバー。




女優・東ちづる講演 本庄で 6月15日(木)

東ちづるさん、お嫁さんにしたい女優。最近ではLGBTのドキュメンタリー記録映画を製作。2012年より誰も排除しない、誰もが自分らしく生きる一般社団法人「GET IN TOUCH」を設立した。ダイバーシテイ、多様性が認められる社会の先駆けだ。骨髄バンク、障がいアートへのボランテイアは活動歴25年以上。

今回本庄ロータリークラブ主催「ロータリー希望の風チャリテイ講演会」で「心豊かに自分らしく生きる~つながるよりそう~」と題して東ちづるさんが講演する。

「ロータリー希望の風」とは東日本大震災で両親もしくは片親を失った遺児で、大学、短大、専門学校で学ぶもので入学から卒業まで毎月5万円を給付する。この返還を求めない奨学金制度は国内外のロータリークラブ会員によって立ち上げられた。2017年4月現在、給付を受けている震災遺児は127名。プログラム開始以来の総数では307名。3億6605万円が奨学金として使用され、支援金残高は約4億6千万円。震災当時0歳児であった遺児が大学卒業する2033年3月末が目標であるが、約1億9500万が不足であるという。

今回の講演会は後援を本庄市、本庄教育委員会、本庄市自治会連合会、本庄商工会議所、そして児玉ロータリークラブ、本庄南ロータリークラブのほか、本庄市倫理法人会、本庄ライオンズクラブ、こだま青年会議所も名を連ねる。本庄市内の異なった奉仕団体がスクラムを組んでの後援は、市内奉仕団体の一体感が感じられる。

日時 6月15日(木)19時開演

本庄文化会館 0495-24-2841

入場無料