「テレジン収容所の幼い画家たち展」16日まで 川越市立美術館

「テレジン」その名はユダヤの人々が残虐な目にあったアウシュヴィッツ絶滅収容所に近い、悲惨な場所という印象が強い。今回の展覧会に行き、テレジンはプラハに近くとても美しい街であったことを知る。

今回の「テレジン収容所の幼い画家たち展」は今年で30年目。川越在住のノンフィクション作家・野村路子さんが取り組んできたものだ。まさに「知る勇気伝える努力」のたまもの。

テレジンには当時15000人の子供たちがいた。その子供たちが「明日への夢と希望」を持って描いた数多の絵画。人物に顔がない。子供たちが絶望の中に生きているからか・・と思う。生き残ったこどもたちはわずかに100人。14900人に近いこどもたちは、10数年の人生を戦争とゆがんだ人種差別によって命を落としてしまったのだ。一品一品のこどもたちの心を思う時、胸がつまる。

コロナ禍、テレビでは「どこにもいけなくてつまらない」という子供たちが映し出される。そういう子供たちにこそ、テレジンで悲しく短い一生となった子供たちの歴史を伝えていくべきだ。今ある幸せの意味を。




ニャンコの日特集 猫にまみれてきました

川越美術館。ただいま猫まみれ展が盛況。

美術コレクター・招き猫亭さんが約40年にわたって収集した作品。

シャガール、夢二、ウオーホール。

レオナール藤田(藤田嗣治)、猪熊弦一郎。

横尾忠則、池田満寿夫、山本容子、フジコヘミング。

浮世絵、国芳、豊国。

そして太田の殿様、新田様が養蚕をねずみから守るために魔除けとした通称新田猫。

さらにはブロンズなどのオブジェ。

猫にまみれて、猫満足な一日に。このあとこの展覧会は3月12日まで。4日には担当学芸員によるギャラリートーク(新たな魅力が聴けるかも)。9日は託児付き鑑賞会(先着10組 要確認)など。

川越市立美術館

 

 

 




伊佐沼の魅力が一同に 19日まで 川越市立美術館で

川越のシンボルの一つ伊佐沼。四季を通じて様々な表情をみせる。

野鳥が飛び交う伊佐沼を愛していたのが亡き母だ。

母は通訳になりたくて勉学に励んでいたが、太平洋戦争という歴史の波にのまれ東京・中野から祖父の故郷茨城鹿嶋に疎開し、代用教員を務めた。教鞭をとった学校が北浦のそばにあった。母は「伊佐沼を見ると、特攻隊の白いマフラーをまいた兵隊さん、タニシをとって先生にあげる!という子供たち、とにかく青春時代の北浦を思い出すのよ。」筆者が埼玉医大に入院をした時、伊佐沼の様子を語る元気だった母はもう彼岸の人だ。伊佐沼の写真とともに母の声も甦る。

さて、今回で16回目を迎える「伊佐沼写真クラブ(IPC)写真展」。

芸術的なアングルの競演で伊佐沼の魅力がズラリ。

2月19日まで(午前9時から17時まで。最終日は16時まで)川越市立美術館 市民ギャラリーで。

入場無料。

 




猫まみれしたい方はぜひ 川越市立美術館へ

美術コレクター・招き猫亭さんのコレクション。40年にわたって集めたものをさらに選んで展示する。絵画、版画、彫刻。猫好きにはたまらない展覧会は14日から川越市立美術館(川越市郭町2-30-1)で。午前九時から午後五時まで(月曜休館)。大人500円、高校生大学生250円、中学生以下無料。

「招き猫亭コレクション・猫まみれ展」にぜひ!