ポリスワークセミナー 6日に

ポリスワークセミナー。警察官の業務をわかりやすく、警察官を志すきっかけとなるよう、埼玉県警広報課と通信指令課が実施する。当日は警察官からの説明のほか通信指令などの体験ワークもある。

3月6日午前と午後の2部制。15歳以上34歳以下まで参加可能。

申し込み締め切りは3月4日17時15分まで。

問い合わせ先 県警広報課 048-832-0110まで。




仕事も。趣味も。人生も。美しく。

埼玉一美会の書道展が大宮で開催された。春らしい気分に誘われて大宮氷川参道を歩く。「氷川の杜文化館」銅葺きの屋根から伸びる散策路。なんとも風情がある会場だ。

埼玉一美会は長年にわたって治安維持に活躍し、退職した警察職員とその家族、現在活躍している警察職員とその家族、またその友人知人で構成されている。

「書」を愛し、精進し、心技の向上と人格形成をつらぬく人々の作品は躍動感にあふれている。書は達筆であるかどうかと同時にリズムと、空白の美しさも競われる。氷川の杜文化館に展示されている作品は、県民の安心安全のため、私を捨てて真摯に仕事に向き合った人らしく、しっかりとした精神統一が根底に見られた。「一美」とは、一生涯美術(書)を愛し同志と融和親睦、充実した人生であるようにという願いをこめてとのこと。

春らしい光のなかで清々しい気持ちを味わえたひとときだった。

写真は会長の南佳邦さんと作品。

 

 




埼玉県警でも就労体験(インターンシップ)

どこの企業でも優秀な人材はほしいし、学生たちも「自分の仕事」を見極めたい。

インターンシップ(就労体験)は日に日に浸透しつつある。

埼玉県警でもいわゆる白バイ・パトカーを中心とした仕事である交通機動隊、110番通報を受ける側である通信指令課が就職活動中の学生・生徒向けにインターンシップを開催する。白バイに同乗、110番受理を模擬体験など臨場感たっぷりのインターンシップ。申込は県警採用センター(0120・373・514)。県警ホームページから。埼玉県警

日時 25日 高速隊 26日 交通機動隊 30日 通信指令課

時間 午後から3~4時間程度

対象 2018年3月卒業見込の現在大学3年生、高校2年生 男女

定員を超えたら抽選 申し込みは17日まで。




警察学校で宿泊体験 2018年春卒業見込みの大学生対象

10月26日27日の一泊二日の予定で宿泊型インターンシップ(就業体験)を行うのは埼玉県警。警察学校での宿泊体験を実施する。(費用は2164円。)時間内に初任科生の授業見学、逮捕術、足跡採取などの体験。また、実際に学ぶ初任科の学生とのフリートークができるのも有意義だ。

警察学校というと厳しいイメージがどうしても先行する。しかし、集団生活でこそ学べるもの、人生の中での一時の訓練は、のちのちどんな時も有益になるものだ。警察官という使命感のある仕事の扉をかいまみる、その選択基準の体験チャンスでもある。締め切りは18日。申込は県警採用センター(0120-373514)に電話。

もしくは埼玉県警ホームページhttp://www.police.pref.saitama.lg.jp の申込フォームより




警察官採用締め切り迫る 24日17時まで

第2回埼玉県警察官の採用試験の申込締め切りは24日(水)17時まで。インターネット申込が基本。

埼玉県警では「求む勇気堂々の警察官」と使命感をもって「埼玉県民を守り抜く」意欲ある人材を求めている。

埼玉県警は12500人の警察官を擁する。総務・警務部は一般企業でいう総務部。地域部は交番など県民と一番接する部門。刑事部は凶悪事件の解決のために心技体を駆使する部門。交通部は白バイをはじめ交通事故を未然に防ぐ部門。生活安全部は県民の安心安全を守る防犯部門。警備部は警護する人の盾になる部門。部署それぞれに魅力がある。

まずは採用試験をうける。合格となったら警察学校に入校。半年から1年(卒業学歴によって)学び卒配新任地へ。その後希望部門への道が拓かれる。リオ五輪もフィナーレ。東京五輪に向けて大きく日本が動き出すこの4年。警察官の果たす役割はなおさら大きい。

募集要項など詳細は

埼玉県警

上記のホームページをクリック。




警察官の座標軸

市民と警察官の接点は多い。

一番接触するのが「地域部の警察官」。交番、パトカー、いわゆる制服を着ている警察官。道に迷えば交番にいき、落し物があれば交番に届けたり。川越市内の蔵造りのまちなみに警察官が滞在する場所が欲しいという地域住民の願いもあり、やはり「交番」という警察官がいる場所があるということは住民の安心安全につながる。

つづいて、運転免許を所持している人ならば「交通部の警察官」とも相対することも。白バイによびとめられたり、切符をきられたり、苦い思い出がある人もいるはずだ。(冷静になると、あのおまわりさんのおかげで、スピードの出しすぎによる大きな事故が防げたり、乗用車もバイクも、文明の利器である反面走る凶器でもある、安全運転をこころがけよう!と自己反省する)。また交通部は交通事故処理(人身事故を主に、物損事故は地域部警察官も行う)やひき逃げ犯人を捜査する。

この他生活安全部という部門。ここは名前通りに市民生活に密着している。住民相談の窓口、いわゆるストーカー被害、DV、迷惑行為に関するもの、少年犯罪捜査や公安委員会に許可をだす案件を担当。

それから警備部。これは災害警備、要人警護を中心に。

そしてテレビドラマや映画の舞台となる「刑事部」。所轄署であると傷害事件、強盗強姦、放火、殺人といった強行犯を扱うもの、知能犯、詐欺や選挙違反関係を扱うもの、盗難事件を扱うもの、暴力団などの反社会勢力に関係するもの。薬物銃器に関するもの、鑑識。六つにわかれている。また所轄刑事課は鉄道自殺などの遺体、自宅で亡くなった方の遺体の検視も担当する。最近では孤独死もふえ、どんな状況でも遺体に真正面から接し、荼毘にふすことができるよう尽力する。これは華やかな刑事ドラマからは想像もつかない、大変な作業の一つでもある。

警察本部には刑事部捜査第一課があり、セレクト1とも呼ばれ、選ばれしものたちという矜持を持っている。その花の捜査第一課の主任官として捜査員を陣頭指揮、多くの難事件を解決した一人でもある本庄署の相馬豊署長。かつてコレラ阻止に身を挺し、結果コレラによって着任三ヶ月で殉職した若い警官の墓の手入れを相馬署長はしており、その磨かれた墓石は本庄署の警察官の士気を高めているという。(殉職された新庄巡査は山口県出身。10月6日が命日)相馬署長は「警察官の原点は住民のためにつくすことにある。今こそ警察官の職業倫理、使命感を署員とともに考え、若くして殉職された先輩警官の崇高な遺志をつないでいきたい」と語っている。

世界に誇る安心安全な日本は強い警察力があってこそ。事件に強い埼玉県警。その一人一人の警察官を志望したその確固たる座標軸を信じて、日々の奮闘を期待していきたい。                 三潟 正義




日本人の矜持

関東をおそった豪雨、阿蘇山の噴火。朝方の首都圏での大きな地震。自然の脅威はおそるべしだ。大阪の事件が起こった町での市長の不倫騒動、問責決議が可決された。同じ大阪で警察署の当直長が同じ署内の女性警察官と捜査車両を使用し、デート。当直勤務時間中に。しかもあのいたましい少年少女が事件に巻き込まれ大阪府警一丸となって捜査中の時期に。なんとまあ!とあきれていた矢先の埼玉県警巡査部長が殺人容疑で逮捕された。

埼玉県警は凶悪犯罪の解決率が全国で一位という、捜査能力が高く、誇り高い組織だ。警察本部と39の警察署が県民の安全安心を守っている。警察官の数は12000人。その数は人口に対して全国で一番少なく日夜私を捨てて県民のために尽くす警察官集団だが、今回の事件、一人の使命感のかけらもない、言語道断の犯罪を犯した警察官のために真面目に取り組む警察官の信用を一気になくしてしまった。事故防止のための取り締まり、犯罪抑止、犯罪防止のための市民協力に、大きな影響がでることは明らかだ。

「教育」に問題が、「組織」に問題が、などとさまざまな角度からコメントが寄せられている。男性代議士が「男性」を買うと言った事件も公けにされ、その代議士は未公開株をカタり金を集めていたが、まだバッジをはずさない。前出の市長も「問責決議」可決されてもバッジをはずさない。関東豪雨の茨城県と常総市の情報共有不足。やはり「教育」「組織」のせいなのか?

日本人は「武士道」があり、「明治近代化を遂げた智恵」があり、「戦後復興」し、生き抜いてきた。豊かな人間性を育む土壌と類まれなる「使命感」を培う空気があったはずだ。信用を築くことに先人、先輩達の血のにじむ努力があったことを思えば、自分のゆく道はおのずとわかるはずだが・・・信用は並々ならぬ時間と精神的エネルギーの集積によってうまれる、しかし、崩れ去るときはあっけなく、簡単に失う。本当にあっけなく。

誇り高き職業人、信用される組織。これはすべての日本人に今求められいることかもしれない。マスメデイアの報道過熱、一気に終息といった姿勢に迎合することなく、「日本人の矜持」について再考したいものだ。

伊勢谷珠子