東京2020に大きな弾み おもてなし大賞は川越「美々庵」

おもてなし日本一を標ぼうする埼玉県。

昨年8月から9月末に募集、審査の結果、第4回埼玉県おもてなし大賞に輝いたのは「小江戸川越変身処 美々庵」。

オーナーは舟橋園恵さん。前市長の舟橋浩一氏を父に、日本舞踊家浩子氏を母に持つ。母の新藤間流の教室で日本舞踊を教えるとともに美々庵を運営。

美々庵は、①手ぶらで着物体験(着物レンタル&着付け)を大変リーズナブルな価格で提供。②着物・帯・草履・バック・ヘアセット・かんざしなど必要なものをすべてレンタル。組み合わせ自由。これらはありがちだが、他の店との差異は「日本舞踊を披露」だ。

園恵さん自らが日本舞踊を披露し、日本の伝統文化に触れる機会を提供するのだ。日本舞踊は付け焼刃では無理。長い間の鍛錬、お稽古が花開かせていくもの。一朝一夕にはいかない。

川越青年会議所で活動していた当時のハンドルネーム、ヴィヴィアン。それを文字って美々庵とネーミング。あでやかで言い得て妙な屋号だ。海外からの利用者はネットで予約。ネット社会ならではの利便性。スタッフの英語力もチャーミングな笑顔とおもてなし力のエッセンスでカバーしている。

園恵さんの芸妓姿も抜群。観光都市川越のおもてなしを牽引する「金看板」になることは間違いなし。もちろん東京2020に向けて大きな弾みだ。

6月10日(土)15時45分受付  小江戸蔵里 八州亭 伝統和芸鑑賞会で 園恵さんが「日本舞踊」を披露する。チケット1000円。

写真は川越商工会議所女性会でおもてなし大賞で祝意の花束を渡される舟橋園恵さん。左は母舟橋浩子さん。右は商工会議所女性会瀬川由美子会長。