リオ五輪銅メダリスト・羽賀龍之介選手に川越市スポーツ賞 

日本中に感動の嵐を巻き起こしたリオ五輪。川越光武館笹田道場で初めて柔道の畳にあがった羽賀龍之介選手(100キロ級の銅メダリスト)。羽賀選手に川越市スポーツ賞が10月1日授与された。

羽賀選手は大学のコーチとして日本武道館での学生選手権で指導をしているため、当日は父である羽賀善夫氏と光武館笹田道場 笹田裕館長が市役所に訪れた。

川合市長、小野澤哲也議長、関口勇副議長、江田肇市議、大泉一夫市議、新井喜一市議、川口知子市議、川口啓介市議、山木綾子市議、小林薫市議、桐野忠市議、中原秀文市議、近藤芳宏市議、高橋剛市議、小野澤康弘市議、牛窪多喜男市議(柔道家)がズラリ、羽賀選手の栄誉をたたえた。

川合市長は「幼稚園から小学校3年生まで 市内の笹田道場で柔道を学ばれた。3位銅メダルは輝く羽賀選手の経歴からすると納得のいかないところもあるかもしれない、しかし、3位決定戦での勝利は川越市民にも夢と希望と元気を与えてくれた。今後も日本柔道をさらに発展させるべく活躍してほしい。」と祝意を述べた。

小野澤議長は「ケガを克服しての銅メダル。しかも、2000年のシドニー大会、四大会16年ぶりの快挙。この経験(金メダルではない悔しさ)をバネにさらに上を目指してほしい」とメッセージ。

謝辞を述べた父の善夫さんは「川越は龍之介が柔道着を着てスタートを切った場所。笹田道場では基本を徹底的に練習した。道場では柔道だけではなく多くを学ばせてもらった。秩父へのキャンプもよい思い出。柔道は前後5年と言われている。東京五輪に向けて覚悟をもって自分を追い込んでいくと言っているが、後輩たちの追い上げはかなりと思う」と語った。

その後、笹田道場で柔道着に着替えた善夫さん。笹田道場で稽古に励む子供たちに「オリンピックは独特の雰囲気。君たちも市と県、県と関東、それぞれ緊張感が違うと思う。また、その緊張がない選手は強くなれない。龍之介も準決勝で敗退し、モチベーションが下がったがあきらめない気持ちで3位決定戦に臨んだ。あきらめない!それが強くなる糧ともなる。強くなることに近道はない。コツコツ練習しないと成長はできない。」と檄を飛ばした。

笹田道場への扉をひらいたのは父、善夫さん。善夫さんもソウル五輪をめざしたこともあり、その名は全国にとどろいていた。旭化成入社後も柔道を続け、社宅から、笹田道場へ、息子を車に乗せて通った。笹田先生は「龍之介君、一言で努力のできる子。笹田道場から朝飛道場へ。龍之介君がさらに大きくなった。」と目を細めた。

現在埼玉県の強化選手を5名以上抱える笹田道場。東京五輪へ、その先へ、子供たちの夢は大きくふくらむ。(写真は道場での羽賀善夫さん・写真右・と笹田先生)

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