書と陶芸で 一息 大黒屋食堂(蓮けい寺界隈 昭和の街) 

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蓮けい寺界隈・昭和の街の大黒屋食堂(049-227-3290)。

ただいま焼き物と書道展が開催されている。

陶芸家は荻野和久氏。長い警察官人生半ばから陶芸をはじめた。その年数は20年以上。鳩山に薪窯、嵐山の自宅には灯油窯を所有。「退職後はうどん屋をやりたかったけど、趣味を生業に。薪窯では55時間寝ずに交代で窯を見守る。成功は1割。100個作って10個しかできない。なおさら、その作品に愛着がわく」とにこやかに語った。

書家は南佳邦氏。父親が書家ということでその遺伝子を受け継ぐ。埼玉県警からフィリピンに出向経験もあり英語も堪能。埼玉県警捜査1課で主任官、調査官、管理官など捜査現場の指揮をとった。警察時代から端正、淡麗な筆運びは定評。現在東京国際大学の参与のかたわら、創作活動。「筆だけではなく、テイッシュを使ったりいろんな技法のものを展示しています。家内とカリブ海クルーズをしたときの心象風景をあらわした一期一会は肝いりの作品です」と南氏。

警察官はストイックな職業。その人生の中で芸術に趣味を見出し、それを持続させているお二人。まさにアクテイブシニアの旗手だ。

焼き物書道展・31日まで。11時から21時。大黒屋食堂(川越市仲町5-2)お米屋さんならではのおいしいお米のランチをはじめ、お茶、お酒もたのしめる空間。

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