礼にはじまり

県立大宮東高校出身の奥原希望選手。リオ五輪バトミントン・女子シングルスで銅メダルを獲得し、後輩たちに、大きな夢と希望を与えた。

そして、今、奥原選手の試合前のルーテイーンが日本のみならず海外からも注目を浴びている。何かをつぶやき、一礼し、コートに入る。この一連のルーテインは見ていて本当に清々しい。礼儀を重んじる国、日本ならではだ。

礼儀というものは、長い年月をかかえて醸成される。和食、洋食のマナーがよろしい方はしっかりしたご家庭で育てられたのだろうと、その生い立ちを想像する。

日本人に生まれのだから、何事も礼にはじまり、礼に終わるべきだ。

お中元、お歳暮、いわゆる季節のお伺い。7月8月12月1月はギフトのトップシーズンだ。気持ちをこめて令状をしたためることにしている。年賀状も暑中見舞いも印刷だけでは風情がないと思い、その一文をひねり出す。

知人に日本を代表するトップセールスウーマンがいる。彼女のすごいところは、年賀状や暑中見舞いのはがきを出して、さらに、直接会った時、またはメールで「添え書きもしない失礼なはがきを出してしまってごめんなさい」とお詫びをするということ。一流には学ぶところが多い。

便利な時代だ。ライン、ショートメッセージ、Eメール、モバイルメールで簡単に文章が送れる。一流企業の総合職の走りだった現役管理職の友人が嘆く。「なんでもメールで事を済まそうという若手には辟易。この前も暑中お見舞いをメールで。便箋を前にして背筋を伸ばし、相手を想いペンを走らせ、封筒に切手を貼る。もしくは、暑中見舞いのハガキを選ぶ、できれば大人の女は鳩居堂じゃないとね。そしてペンを持つ。こういうルーテインができない子は何をやっても中途半端!メールなんて、ちょこちょこと人差し指で、よくてもキーボード叩けばいいだけでしょう。ペンを持ち切手を貼ってポストに投函。その行為が尊いのよ」と彼女は饒舌だった。

日本人の居ずまい、心配り、やはり重んじていくべき。その中での奥原選手、素敵だ。

 




九都県市合同防災訓練 埼玉会場 ふじみ野市で

9月1日は防災の日。第37回9都県市合同防災訓練の埼玉会場・今年はふじみ野市だった。

28日は埼玉県とふじみ野市が主催で「埼玉県・ふじみ野市総合防災訓練」実施となった。当日は埼玉県消防本部、埼玉県警機動隊、大宮陸上自衛隊、入間航空自衛隊、消防団が連携をとりながら「いざ」という時をシミレーションした救出訓練などが展開された。

特に埼玉県は川の面積が日本一の「川の国」。先般、台風9号では入間市の霞川、不老川、川越市の新河岸川が氾濫、また飯能名栗から入間、狭山、川越、を経て荒川に注ぐ入間川も警戒危険水位を超えたこともあり、自然災害時の河川対策は必須だ。埼玉県初の河川救助訓練も意義深い。

いつ起きてもおかしくない南海トラフ地震、今回の想定は「東京湾北部地震」であったが、いずれにせよ首都直下型地震への対応力は日々スキルアップが求められる。

また、このような訓練のほか、地盤が強いといわれれる県西部から秩父地方にかけて(いわゆる入間地区、比企地区)に震災時のバックヤード設置も急務だ。オール埼玉及び、オール首都圏で最優先事項として取り組んでほしい。

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坂戸出身 女優水希友香さんを応援しよう

世界初のオリジナルミュージカル化となったのは誕生から20周年のサバイバルゲーム・バイオハザード。

映画も大好評だが、CGのない劇場版は一体どうなるのか。開演前から注目度高い。

このミュージカルに出演する坂戸出身の女優水希友香さん。ミュージカル界で着実に演技の幅を広げている。芸術の秋の扉を開くミュージカルは下記の日程。

9月30日(金)から10月12日(水)赤坂ACTシアター A席8000円は売り切れ S席11000円(全席指定)

ミュージカルバイオハザード

 

 

 




憔悴・女優高畑淳子に思う

芸能人の2世の不祥事があとをたたない。情報番組では連日連夜高畑淳子と今回の被疑者で高畑の長男裕太のことをとりあげている。憔悴しきった高畑淳子の会見。川越市民としてはNHK朝のドラマ「つばさ」でブレークした高畑淳子に対して同情の声も聞く。川越が舞台となったドラマで毎日演じていた高畑をどうしても思い出してしまうから余計だ。

米国では子供の犯罪については「個」を重んじ、日本のように親が会見をすることはない。親と子は別人格という考えなのだろう。

今回の事件。女性を蔑視する最も卑劣な罪ではあるが・・・・事件が起こった時間が午前二時。午前三時に知人の男性からの110番通報で警察が動く。ニュースで「知人の男性は犯人は俳優は高畑裕太。と通報」という表現に、迅速、的確な通報だなと感想を持った。40代女性が被害者。被疑者はマザコンか?という短絡的な報道もある。さらに裕太被疑者は警察が踏み込んだときに爆睡中という報道も。

「図太い神経だね、裕太」「罪の意識がないから寝てた?」「40代の女性って美魔女?」「49歳だってさ」など情報が飛び交う。ある番組では女性コメンテーターが「被害者の年齢が関係あるのですか?」と柳眉をあげていた。もちろん罪は罪。しかし、未成年の女子とちがって年齢を重ねるごとに女性の防衛本能が高まるはずというのが40歳以上の女性の意見でもある。

高畑親子を断罪することは容易だ。しかし、事件の真相が起訴になるのか不起訴になるのか。起訴になったとしても裁判でその全容がはっきりするまで、静観してあげてはどうだろう。という考えは甘いか?




駅ナンバリングご存知ですか?

日本中の心を一つさせるスポーツの力。今回のリオ五輪でも再認識させられた。 リオから東京へ。2020東京五輪への始動が各所で見受けられる。例えば駅、電車。車内放送を注意深く聞くと東武東上線ではTJ@@とアナウンス。@@のところには数字が入る。 写真は坂戸駅。坂戸駅は TJ26となる。このような駅表示は海外からの旅行者にとっても大変便利だ。 ローマ字の大文字小文字などや数字を組み合わせるこの方法は「駅ナンバリング」。 電車に乗って駅表示チェックするのも面白い。




日本の本気を間近で 富士総合火力演習を見る

本州最大規模の東富士演習場。富士山に抱かれ、日夜訓練を積む自衛官。

八月の恒例行事として一般公開される「富士総合火力演習」。観覧チケットは15万人近くの人が応募する入手困難なチケットでもある。ネット検索すれば、プレミアついて25000円という金額にも高騰。

今回入間航友会川越支部飛翔会(宮澤孝久代表)のメンバーとともに通称「そうかえん」を見学することができた。

「火力演習」その名のとおり、戦車から遠距離、中距離、近距離のおよそ3キロから600メートル先の目標物に向かって大砲が火を噴く。地鳴りのような爆音。想像以上のド迫力だった。

通称「コブラ」通称「アパッチ」というヘリコプターからの「ヘリ火力」。輸送機からのパラシュートを使った降下。島国日本だからこその陸上、航空、海上の統合機動防衛力をシミュレーション。当日は雲がかかりPC哨戒機、F2戦闘機を目視することはできなかったものの、空を守るエンジン音を確認することはできた。敵を想定し、制圧、撃破するための訓練を、直近で見学できたことは大変有意義であった。また日々三つの自衛隊(陸上、航空、海上)によって、災害時はもとより、見えない敵から国と国民が守られていることに感謝をしつつ、東富士演習場をあとにした。




若者が行き交い、音楽あふれる街 川越に 今年も大学ビックバンドフェス

第6回 大学ビックバンドジャズフェステイバル (主催アマチュアミュージックフェステイバル実行委員会・AMF)が今年も行われる。

初日9月24日は、尚美学園大学、学習院大学、東洋大学、国立音大、昭和音大、洗足学園大学、東邦音大。9月25日は、東京国際大学、日本大学、芝浦工大、立教大学、中央大学、青山学院大学、上智大学、慶応義塾大学、明治大学、早稲田大学、法政大学。

この他、初日には招待校として、南古谷ウインドオーケストラ、県立川越高校も出演する。

「川越には四つの大学がある。東洋大、東京国際大、尚美音大、東邦音大。大学があるまちの利点を有益に、そして音楽が流れるまちに。そういう気持ちでこの事業を始めた」と鎌田政稔さん(AMF)。「川合市長が誕生したとき、市長は、蔵造りのまちなみ、菓子屋横丁、川越まつりに続く何かという思いがあったようだ。自分は蔵を使った250人くらいはいれるスペース、茶陶苑を運営している。そこで六大学のバンドを呼んでイベントを開催していた。それならば規模を大きくし、まちを代表する事業をということで有志が集まり現在に至っている。横浜中華街と川越との直通運転もはじまり、車内の中吊り広告もプラス効果。大学生が参加するということは、演奏する人、それを応援する人、町中に学生があふれるということ。若いパワーがまちにあふれていいこと」と山崎正博さん。

事業を続けることは努力がいる。ましてや、大イベントの運営、段取りが肝要。川越を代表する若い力を応援する事業。今後も市民力で支援していくべきだ。

9月24日・25日 会場 ウエスタ川越 13時から

チケット一般2000円 学生1000円

チケット販売は ウエスタ川越、アトレ1階福祉の店他 東武線各線定期売り場(池袋、成増、志木、上福岡、川越、坂戸、大宮)

 




話題の「ちちぶ山ルビー」気高い甘さにびっくり

巷で人気の「ちちぶ山ルビー」。形状からもノーブルな雰囲気。細長く可憐なスイートなルビー色。

欧州系の高級品種「リザマート」は女王とよばれるもの、香り高く食感に優れた米国品種「ピアレス」は貴婦人とよばれるものこの二つの品種から生まれたと聞けばその可憐で気高さを醸し出す意味がうなずける。

糖度の高さと細長い形状で食べやすいことも人気沸騰の理由。

山ルビーを生み出した秩父ぶどう組合連絡協議会 山ルビー会では「栽培には高い技術と細かな管理が求められる品種。農薬、化学肥料の削減に取り組み環境にやさしい農業を行う[エコファーマー]に認定された生産者が[おいしいぶどうづくり]に励んできた。」という。

口にスポンとはいり、甘味がしみわたる山ルビー。秩父人の誇りをかけたぶどう作りお試しあれ。

問い合わせは秩父フルーツファームまで。電話0493-23-2711。

 

 




チェック機能

「議員は市政の、県政のチェック機能」という表現、よく選挙で使われる言葉だ。

SNSの急速な発達で、一億総チェッカーともなった。例えば料飲業に対する「味」であったり「接客」であったり。チェックされるほうは「身を引き締めていこう」とプラス発想で取り組めばよいのだが。

少年同士のトラブルでまた一人16歳の男の子が命を落とした。場所は東松山。なんとも残念な気持ちだ。「命を大切にする」という情操教育の欠如だ。しかし、こういう問題は今も昔も変わらないのも現実。

事件第一報でテレビが事件現場を映した。遺体があった場所にお花、お線香、ジュースとともにたばこが数本煙を上げている。えっ!!確か被害者は16歳の少年ではなかったか?供えるほうも供えるほうだが、映像を流すほうにチェック機能はなかったのか?

開放的な夏。このごろ駅周辺は路上喫煙条例で禁煙となっているが、それでもタバコを吸う人(条例違反)、さらに歩きながら、コンビニの前で明らかに制服姿で喫煙するものもいる。注意をしても一瞥をされるだけ。「ルールを守る」こういう基本も忘れられている。

すがすがしいチェック機能を果たせる住民のネットワークこそ必要なのでは・・

伊勢谷珠子




少年の翼は北の大地へ 市内4ロータリークラブも支援 川越 

今年で15回となる川越市少年の翼事業。

市内各中学校から選抜された男女1名ずつ44名が 川越名誉市民 相原求一朗画伯ゆかりの北海道・中札内をはじめとする北海道で22日から26日まで4泊5日の研修を行う。この研修を通じて新たな知識、経験、思いやりの心を深め、誇りある「川越」のまちづくりを推進できる人間になることが目的だ。20日には結団式が行われた。

また、この事業に対して川越市内の4ロータリークラブ(川越ロータリークラブ、川越小江戸ロータリークラブ、川越西ロータリークラブ、川越中央ロータリークラブ)はロータリー財団の地区補助金と各ロータリアンからの浄財を合わせて、寄付を行った。また川越名誉市民 相原求一朗氏、長男茂吉氏(川越ロータリークラブ)も特別支援金を贈呈。

台風9号首都圏直撃に伴い、出発は24日に延期になり、二泊三日と大幅に縮小となってしまったが、素直を心と澄んだ瞳で北海道の歴史、文化を肌で感じ有意義な研修をしてきてほしい。

三潟正義