震災を風化させない 川越市職員の奮闘

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10日土曜日の午前九時半。蔵造りのまちなみも菓子屋横丁もお客様をもてなす準備に忙しい時間に行列!場所は川越元町憩所(写真)。

岩手三陸の大槌町の「わかめ」「こんぶ」「めかぶ」が販売された。大槌町観光協会の法被を着て、威勢よく販売をするのは平成24年から復興支援で派遣された川越市職員。市職員派遣による復興支援は現在でも続いているが、派遣経験のある市職員が「大槌のみなさんに川越でも復興支援をしているよ。」という気持ちを表したい一心で企画されたものだ。すべて、ボランテイアで職員のポケットマネーで買い付けをされていることにも感動だ。八月、九月とすでに開催され、大好評。来月11月7日8日に開催される「川越産業フェスタ」にも出店予定。「このアクションが大槌で知り合ったみなさんの元気になれば」という笑顔の職員。震災復興支援の方法はあまたある。一番心配なおのは、時間の経過とともになんとなく、記憶が薄れることだ。東日本大震災から4年。自分の持てるノウハウを大槌町復興のために使うだけではなく、赴任期間が終了してもなお「大槌」に心を寄せる。範たる公務員の姿を見た。