能代ラーメンを食す

川越工業のギネス達成の現場に立ち会ったのち、せっかくの機会を利用し、秋田県能代市まで足を伸ばした。

能代市は秋田杉の産地であり、能代港は高度成長期活況を呈した。古くは北前船の寄港地、秋田音頭に歌われる「檜山納豆」「能代春慶」のご当地。また能代工業高校はバスケットの強豪校で、現在日本のバスケット界をリードする田臥勇太選手の出身校。しかしながら、全国的な悩みであるメインストリートでシャッターを下ろす店も多く「かつての能代」を取り戻す、打開策が必要な街でもある。

知人からのすすめで、「能代ラーメン」を食した。住宅街にたたずむ店。見逃してしまうほどの外観。それでも前評判通りのおいしさ。ラーメンにのる「レモンのかけら」がトレードマークとなるのか。最後の一口レモンで締めるとなんとも爽快。調理場では女性スタッフがにこやかに調理。「ラーメン」は日本の食文化の一つとして世界から注目をあびているが、こんなに職人風を吹かすことなく、女性スタッフのみで「この味」を出していることに驚いた。

一億総活躍社会・女性が輝く日本の真髄を日本海を臨む能代市で垣間見ると同時に、能代市の将来も明るい!と感じた。

伊勢谷珠子

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