祭りの余韻  木花咲耶姫にかける岸町二丁目の熱意

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木花咲耶姫君の山車と宮岡会長

木花咲耶姫君の山車と宮岡会長

今日、19日は風にはためく軒ぞろえの紅白幕も一掃され、「祭りのあと」の寂しさが秋風とともに胸に染みた。

川越祭りと言われているが「川越氷川祭の山車行事」とよばれ、これが国指定重要無形民俗文化財。絢爛豪華な山車巡幸。曳っかわせ。その主役は山車であり、お囃子だ。平成27年、この秋、構想・製作23年総費用7000万円という岸町2丁目木花咲耶姫の山車が完成。岸町から市役所、札の辻、本川越と巡行した。

四方幕は木花咲耶姫が鎮座する富士山と木花(桜とされている)にちなんだもので現代の名工大沢紀代美氏が作成、彫刻は名人松林洋氏、飾り金具は1ミリの銅板に24金のゴールドプレート仕様で457枚という数。

構想から祭礼委員長(自治会長)も5人目。現会長 宮岡寛氏は「一日目は雨が降ってちょっと不安だったが、まずは町内の長田寺前で奉納。歴代の自治会長にも奉納披露ができた。町内を巡幸すると玄関口、二階のベランダ、マンションの窓から 多くの声援を受けた。岸町のシンボルができたという実感だ。二日目は見事な日本晴れ。これから市内でのお披露目だ。子供や孫の世代に「文化財」として継承していきたいという町内の気持ちがこの山車を完成させたと思う。山車は岸町二丁目であるが囃子連は岸町1丁目2丁目3丁目の編成。まつり、山車、囃子を通じて岸町の連帯、絆をさらに深めていきたい」と語った。(写真は木花咲耶姫の山車と宮岡会長)

山車巡幸のあとが道路のはしばしに見られる。しばらくは祭りの余韻にひたっていたい。