相次ぐ快挙の川越市 もっとみんなで喜びをシェアしましょう!

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東松山市出身、県立川越高校卒業生の梶田隆章先生のノーベル賞受賞は本当に埼玉県内が一斉に沸いた。

東松山市役所では「おめでとう」グッズを早々に掲示。森田光一市長は「梶田先生を名誉市民に推挙」ということを言明されている。梶田先生は県立川高・第29回卒業生。その川越高校には梶田先生の名誉をたたえる横断幕が。行き交う観光客がカメラを向けている姿をみかけ、「川越」を宣伝してくださった梶田先生に頭がさがる。

さらに川越にはうれしい知らせ。創部5年目の東京国際大学が来年お正月の箱根駅伝予選会を勝ち抜き出場権をゲット。箱根駅伝は正月の風物詩。東洋大学は山の神柏原選手の躍進でその名を全国に。箱根駅伝といえば東洋大学という地位を築いた。城西大学、大東文化大学、同じ東上線沿線であっても川越市ではない。なので、今回はちょっと思い入れが違う。これが郷土愛なのか?同じ市から二大学の出場は極めて稀なことでもあるし。

「梶田先生ノーベル賞受賞は川越市とは関係ない」「箱根駅伝に東洋大学に続いて東京国際大学も出場。でも民間の大学だから市とは関係ないこと」なんて、よもや野暮なことをわが町のリーダー川合善明市長は言わないはず。なぜなら川合市長は「発信力」を大変大切にされているから。

駅前の「アトレ」、川越市役所に大きなのぼり、垂れ幕をかかげ、この喜びをシェアし、多くの観光客にも自慢をしたいところ。「祝ノーベル賞受賞 梶田隆章先生」「祝東洋・東京国際 2大学箱根駅伝出場」こんな感じで・・・

みんなで喜びを分かち合う。梶田さんが川越市民でなくとも、2大学が民間の大学にすぎなくとも、川越市民は喜んでいる。こういう共感の渦なくして、コミュニテイの醸成などありえない。

「市」としてはむずかしいのでは?「市長は興味がないかも」なんて言う声にいたたまれない気持ちをもってしまう。「発信力」は「機を見るに敏」こそが肝要だ。川合市長の「発信力」に期待したい。

氷川まこと