弥生三月 川越の雪

首都圏外出自粛2日目。雪の朝となった。日本には古来より「雪月花」という美しい言葉がある。

桜の木に雪が積もる風情は本当に美しい。(写真は仙波の桜と降り積もる雪)

日々、日本語が崩れていくことに危機感を持つ。「エモい」という言葉が旬らしく、語源は「エモーション」らしい。

またヘアメイクアーテイストから聞いた話。

「令和を生きる若者たちからなくなっているもの。デニムを履かない。当然、ジーンズも。Gパンといったらおじいちゃん世代のものらしい。続いてガムは噛まない。もっぱら、フリスクなどのタブレット系を気分転換に。会話が苦手で、電話よりもメール・ライン。ある若者は留守番電話にすら録音不可。そして、男子は俺、とは言わない。じぶん、と。しかも体育会系の自分、ではなく、ほんわかしたじぶん。を使うらしい。」

コミュニケーションとしての話し言葉すら組み立てできないのか?

国語力の低下が言われているが、ここまできたのかという暗澹たる気持ちだ。

日々、尊敬する知人からFacebookによってアップされた文言は万葉の歌人大伴家持のもの。

「新しき年の初めの初春の 今日降る雪のいやしけ吉事」

(今日降る雪のように積もれよよいことが)ということだ。大伴家持の短歌を世界を覆うコロナ災禍にかけ、人々の安寧を祈る、彼のふくよかな教養とセンスに「天晴!」と称賛を送りたい。

コロナ災禍の暗いトンネルは全世界の人々の努力で必ず入り口が見えてくるはず!がんばれ!日本!!