夢をかたちに 佐々木美穂さん(埼玉県親善大使) ふじみ野在住

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鍵盤に向かう姿は音楽の妖精。川越駅近くのピアノラウンジ・コンブリオで出会った佐々木美穂さん。

ショパンもリストもサテイも好きな私であるが、美穂さんとの出会いは「ビルエバンスのワルツフォーデビイ」だった気がする。

この七月から佐々木美穂さんは、国際ロータリー財団奨学生としてニューヨークで学ぶことになった。このプログラムは大変難関な試験をクリアしないと受けることができない。国際ロータリー財団100周年を迎える記念すべき年に羽ばたく佐々木美穂さんの活躍には大きく期待したいところだ。

佐々木美穂さんに今回の留学について聞いてみた。

「埼玉や都内でジャズピアニストとして活動してきました。長年の夢はアメリカの大学でさらにジャズを学ぶこと。何かのチャンスがあればと思っていた時に国際ロータリーの財団奨学生プログラムを知りました。行動しなければ何もはじまらない、難関突破を覚悟して、チャレンジし、奨学生になることができました。巡り会えたこの機会とお世話になったすべての方に感謝しています。留学先も第一志望であったニューヨーク州立大学パーチェスカレッジに決まりまして二重の喜びです。この大学は音楽の設備がとても充実しています。世界三大ピアノ・ピアニスト憧れと垂涎のスタインウエイン社のピアノがなんと106台あり、自由に練習することができます。ピアニストの私にとってこれ以上ない最高の環境です。また、毎週木曜日の夜は学内のジャズクラブで生徒が演奏を行います。朝から晩までジャズ漬けの毎日を送るかと思うとワクワクします。」

また今回の国際ロータリー財団奨学生4名(第2570地区 第2770地区)が埼玉県親善大使に任命された。そのことについても佐々木さんは「川越の街でピアノを弾いていました。川越の魅力・埼玉の魅力をお客様からたくさん聞くことができました。体感、実感している想いをニューヨークで広くアピールしたいと思います。」

子猫が歩くかのように美穂さんの指が鍵盤を動き、「この一瞬。なんて素敵なこと!」と聴いている人の心を動かす。

しばらく、その演奏を聴けないことは残念だが、妖精がビーナスになって日本に戻ることを期待したい。

miho                    伊勢谷 珠子