全国町並みゼミ川越大会開催 1月31日・2月1日

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歴史都市のこれから~過去に学び今を見つめ未来を想い共に歩む~第42回全国町並みゼミ川越大会が開催された。

プレイベントは谷中で。1日目は川越のまち歩きをしたあと、茶陶苑・喜多町会館・蓮馨寺講堂(1階・2階)・小島家・ちゃぶだいと6つの会場で分科会。2日目はウエスタ川越で「川越都市景観シンポジウム」。3日目は行田(和装文化を支え続ける足袋蔵のまち)・小川(和紙のふるさと)と2コースにわかれてまち歩き。と豪華な3日間となった。

1993年第16回大会が川越で開催され、あれから27年。当時のスタッフにとっても感無量の今回の大会。全国大会ということで、金沢・京都・倉敷・大分・沖縄・神戸・千葉・長野・鎌倉・滋賀・などなど分科会のコーデイネーター・パネリスト・スピーカーも多士済々。

開会式で川合善明市長は「東京2020オリンピックパラリンピック、ゴルフ競技は川越霞ヶ関カンツリー俱楽部で。これは世界中へ歴史的なまちなみを伝える大きなチャンス」とあいさつ。立原雅夫商工会議所会頭は「観光資源を経済に生かしていきたい。まちのなかにオリンピックフラッグがはためいた。これは全国初の試みであった。まちなみはみんなのもの、という根幹のもと行政と市民が一体となってまちなみ保存をするべき」とあいさつした。

法政大学名誉教授陣内秀信先生による基調講演は「歴史都市を活かしたまちづくり~イタリアとの比較とこれからの日本・川越~」がテーマ。「イタリアは石の国、日本は木の国。まちなみはそこにしかないもの。小さな町は大きな住宅、個人主義ではない考え方」などたくさんの資料画像とともに70分間の熱弁となった。

北海道から沖縄武富島まで、集まったこの大会。「ホスピタリテイ」「リピーター」「都市と田園・地産地消と企業との関わり」「文化的景観を守る」というキーワードが展開され、昭和・平成・令和3つの時代を経て、次なる時代に向けて「まちなみ」の存在価値を考える3日間となった。