オーバーツーリズム 川越の場合

オーバーツーリズム、観光公害。言い方によっては観光客がそこに住む住民の生活を脅かすということ。

先般、TBS噂の東京マガジンで、川越がとりあげられていた。何名かの市民も取材に協力していた。

やはりごみの不法投棄、ごみの放置、自宅の庭への立ち入り、自宅駐車場の立ち入り、若者の騒ぎ声などが苦情としてあげられていた。(自宅敷地内への立ち入りは不法侵入罪に問われる)。

蔵造りのまちなみの市民は「観光バスの通行によって振動が大きく多くなり、自慢の蔵にひびがはいった」とも。

またあのまちなみを訪れる観光客の多さ、車道まではみだし、接触事故も発生しているという。

重大な事故になるまえに早急な対策も必要であろう。

番組には市執行部も出演。①交通渋滞については住民と協議し、対策を練る。②ゴミ問題は食品を提供する事業者に自主回収の協力要請。③休憩する場所増設については土地などの問題があり困難という回答だった。

年間観光客数は734万人。伝統的建造物群保存地区に指定されているまち川越。お目当ての寺院、神社、グルメが点在する国際観光都市川越。知恵と工夫を凝らして「対策」は急務。「できない」「無理」対策がおろそかになっては市民は納得しない。誇りあるまちづくりの前進を望みたい。