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小江戸川越 ひな人形に会いに

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蔵造りのまちなみ・札の辻手前・蘭山美術館。四月三日(日)まで「蘭山ゆかりの雛人形と源氏物語画帖」展が開催されている。(休館日 水曜日、第1.3木曜日)。

ひな人形。女の子が生まれると、成長を願って初節句に準備される。このたびの展示は3点。両脇は舩津的美館長のお母様の持ち物。「1922年初節句なので94年たちます」と舩津館長。色あせることのないおひな様。細心の手入れのたまもの。

そして、真ん中に坐する「古今雛」。「ふたの裏に天保八年とあります。これは舩津蘭山夫人のものです。このおひな様は小江戸栃木・蔵の街美術館にも展示されました。奢侈禁止令が幕府から発令されており、金の使用は不可で身の丈も八寸以下。この条件に合致しています。天子南面に座す。天皇は南を向いて座り、左大臣が上位とされた。その通り、向かって右がお内裏様、向かって左がおひな様。その通りの並びです。」と館長の説明をうけた。

蔵の街美術館展示の折の資料も拝見。「雛市でにぎわう江戸十軒店で購入されたものか・・(十軒店・江戸時代のはじめ雛人形を売る店が十軒あったことからこの名前が。江戸時代中期以降は三月五月の節句には市が立った場所は現在の日本橋室町3丁目界隈。)箱の中には五千四百五十疋ととも」とある。

舩津館長に「この五千四百五十疋は今の値段にすると?」と伺うと「それは野暮な質問ですよ」とやんわり。

川越藩御用絵師と旧岸村の名主を兼ねた家系の舩津家。江戸の粋は脈々とつづいている。

伊勢谷 珠子

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