小池都知事には実効性を求む

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東京都の新型コロナウイルス感染拡大が止まらない。

無理やりつくり、あっけなく解除した「東京アラート」のせいでもあるのではないかと思う。

感染者数は2週間前に罹患した可能性の数字だと、小池都知事に刷り込まれてきた。すると東京都の休業要請解除の日と昨日、今日の100人台に結びつくのだ。それでも、小池百合子都知事は昨日、反省の色もなく、強気の姿勢は崩さず、「検査数が増えていることでむしろいい傾向だと思う」と言いのけた。

さらにお得意のフリップをかざし、「感染拡大要警戒」「夜の街 要注意」とドヤ顔だった。「感染拡大要警戒」は語呂合わせのようでもあり、ラップ調で、コロナ対策にしては軽々すぎる。さらに新宿、池袋と地域を限定することや「夜の街」連発について、一種の差別行為ではないかと感じるのだ。

「夜の街」とひとからげにするのは営業妨害でもある。そもそも、まじめに「夜の街」で営業をされている店舗が大多数なのであるから。「ウイルス」に対抗するために、感染者を出してしまったお店は「食中毒」同様の営業停止の手段をすればよいのではないか。

新宿、池袋は川越から東武東上線、西武新宿線の終点でもあり、なじみの地域だ。小池知事には言葉遊びではなく、「実効性」のある政治をしてもらいたいと、首都圏の住民は思っているに違いない。